こんばんは、今回は去年JR東日本より発表された2015年3月14日のダイヤ改正についてです。結構長くなりそうなので、3分割してご紹介いたします。
今回は上野東京ラインについてです。
ついに3月14日のダイヤ改正で東北縦貫線(通称:上野東京ライン)が開業し、宇都宮線・高崎線・常磐線と東海道線が直通運転を開始します!
ここからは路線別でご紹介します。
●宇都宮線
宇都宮線の列車は朝時間帯は南行き列車(東京・東海道線方面)は全列車中3分の2が東海道線に直通します。また、データイムも全列車中約3分の2が直通運転を行います。
快速ラビットは、東海道線内は普通列車となります。ただ、東海道線直通の列車は無く、東海道線から直通してくる列車は朝の2本しかありません。ほとんどが上野発着で残るんですかね?
直通運転区間は、宇都宮線黒磯駅から東海道線の沼津駅・伊東線の伊東駅の間です。
最長は黒磯~熱海間の列車で、277分(4時間37分)で走破します!
●高崎線
高崎線の列車は朝時間帯は南行き列車(東京・東海道線方面)は全列車中3分の2が東海道線に直通します。また、データイムも全列車中約3分の2が直通運転を行います。(ほとんど宇都宮線と同じ具合です)
快速アーバンは、東海道線内は普通列車です。東海道線直通列車はなく、東海道線から直通してくる列車は朝の2本だけです。こちらもほとんどが上野発着で残るのでは?
直通運転区間は、両毛線前橋駅から東海道線の沼津駅・伊東線の伊東駅の間です。
最長は前橋~沼津間の列車で、278分(4時間38分)で走破します!
●常磐線
常磐線は品川まで直通します。朝時間帯は南行き列車(品川方面)は全列車中3分の2が東海道線に直通します。データイムは全列車中約4分の3が直通運転を行いますが、取手~上野間の常磐線快速は全て上野発着となります。
常磐線特急「ひたち」「ときわ」はデータイムの場合ほとんど品川発着となります。
特別快速は全て品川発着で、新たに北千住駅に停車します。
直通運転区間は、常磐線いわき駅から東海道線品川駅の間です。
最長は、
特急「ひたち」の場合、品川~いわき間の列車で、154分(2時間34分)で走破
特急「ときわ」の場合、いわき~品川間の列車で、162分(2時間42分)で走破
普通列車の場合、高萩~品川間の列車で、204分(3時間24分)で走破します!
●東海道線
東海道線はほとんどが宇都宮線・高崎線から直通してくる列車になります。
快速アクティーは宇都宮線~東海道線間で運行されますが、宇都宮線内は普通列車となります。
●宇都宮線・高崎線・東海道線の通勤快速について
通勤快速は上野東京ラインに乗り入れません。
そのため宇都宮線・高崎線の通勤快速は上野発着、東海道線の通勤快速は東京発着のままとなります。
ここまで4路線について紹介しましたが、並走する京浜東北線の快速列車にも変化があるようです。
●京浜東北線
上野東京ライン開業に伴って京浜東北線快速列車の停車駅が見直されます。
まずこれが現在の停車駅です。
そしてこれが改正後です。京浜東北線の快速は新たに神田駅に停車します。中央線への乗り換えを便利にするためだそうです。また、土休日は御徒町駅にも停車します。
神田と御徒町への快速停車。上野東京ラインが開業するからというのが一番の考え方でしょう。
●上野東京ラインの光と影
上野東京ラインの開業は、山手線・京浜東北線の混雑緩和につながります。
なにせ宇都宮線・高崎線・常磐線は今まで上野駅止まりでしたから、上野から東京へ行くには、山手線・京浜東北線に乗り換える必要があったのです。そのため朝のラッシュ時の2路線の乗車率は200%を超えるひどい状態でした。上野東京ラインが開業すれば、乗り換えなしで東京まで行けるため、2路線の混雑緩和に大きく貢献することでしょう。
しかし上野東京ラインの開業は良いことばかりではありません。合計4路線もが直通運転を行うわけです。もしもどこか1路線で何かあったら、残り3路線も影響を受けることになるのです。
相互直通運転をするにあたってこのことは当たり前のことですが、上野東京ラインに関しては4路線も乗り入れるわけですから、大きい利益があれば相当な危険もあるわけです。
これについてはJR東日本もよく分かっていると思いますが、あえて書きました。
このように書いている私でも上野東京ラインの開業は待ち望んでいます。
無事に開業してほしいです!