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東武鉄道30000系 31406F物語

こんにちは.

さて,東武30000系31406Fが31606Fと共に東上線転属の改造工事をしているということで,30000系の歴史物語(?)を31406Fを中心に作ってみました.
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序章:最後の車両
 1996(平成8)年.将来の帝都高速度交通営団(通称:営団,現:東京メトロ)半蔵門線への直通運転に伴い,東武鉄道は新型通勤車両「30000系」を登場させた.
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 東武10000系列に似た外観を持ちながらも,ワンハンドルマスコン,大型行先表示器を搭載.前照灯は東武で初めてHID式を採用した.
 なお,この後に登場する東武50000系の車体は,日立製作所規格に準拠した量産タイプ.そのため東武30000系は,東武独自設計による最後の通勤型車両となった.
 事実,東武発行の社史にも"個性のある最後の車両"と記載されていたり,ネット界隈でも「東武らしさがある最後の車両」と言われたりするほどである.
 そんな東武30000系だが,その製造を4両1編成だけ手掛けた企業があった・・・,

第1章:東武へ奉げる最後の電車
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 1999(平成11)年3月8日.東武30000系31406Fが落成.30000系4両編成の第6編成である.
 手掛けたのは富士重工業株式会社の宇都宮車両工場(現:株式会社SUBARUエコ宇都宮工場).
 1951(昭和26)年登場の東武5700系以降,長年にわたり東武鉄道の車両を手掛けていた企業である.
 しかしそんな富士重工業も,昨今の鉄道会社の投資抑制等から需要は低迷.また,発注が不定期化していることもあり事業としては成立しづらい環境にあった.
 31406Fを送り出した富士重工業は,その後2002(平成14)年に真岡鐡道モオカ14形を送り出し,同年をもって鉄道部門から撤退.
 モオカ14形が「最後の車両(気動車)」になったのに対し,31406Fは「富士重工最後の電車」となったのだった.

第2章:本線での活躍
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 富士重工業から送り出された31406Fは東武鉄道春日部研修区(現:南栗橋車両管区春日部支所)に所属.
 半蔵門線との直通運転が開始されるまでの約4年間,東武本線で営業運転を行った.

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 4両編成の31406Fは,34406F寄りに10000系列を増結して,準急などで運行された.

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 自身か製造された地を走る,宇都宮線にも来ていたのかも知れない・・・?

第3章:本業発動!しかし・・・!
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 2003(平成15)年3月19日.東武鉄道南栗橋研修区(現:南栗橋車両管区)が発足し,31406Fは本区に所属.
 そして同日,待ちに待った営団地下鉄半蔵門線・東急田園都市線との直通運転が開始.

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 乗入れ先2社の車両数に対し30000系15本では担当数が足りず、他社線内での運行も頻繁にあった.
 31406Fをはじめ,30000系は半直運用・他社線運用へと一気に駆り出され,地上運用(特に北関東地区)ではあまり見られなくなった.

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 なお,遭遇率は減ったが半直開始後も偶に東武宇都宮線で運行している30000系もいた.

 さて,半直運用を任された東武30000系.しかし直通先では大問題が発生していた.

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 直通先の半蔵門線・東急田園都市線は日本屈指の超混雑路線.特に渋谷駅ハチ公前出口付近の混雑は大変なものである.
 しかも30000系の場合,なんとその超混雑エリアと中間の運転台付近が重なってしまい,かえって混雑を激化させてしまうのだ.
 これには東急沿線住民も大クレーム.即混雑解消策が東武鉄道に求められた.
 半直運用と地上運用(ローカル運用)のどちらでも使用可能な6+4両の分割編成.
 東武としては大変理に叶ったものであったが,それが直通先では裏目に出てしまったのである.

第4章:後継車両の登場
 直通先から嫌われてしまった東武30000系.
 そんな中,新たな半直車両が登場した.
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 2006(平成18)年3月18日.白紙ダイヤ改正と同時に東武50050系が営業運転を開始した.
 30000系とは違って50050系は10両固定編成.半直運用拡大による車両増備の目的もあったが,
前述の問題を抱えていた30000系を置き換える目的も併せ持っていたのだ.
 この東武50050系の登場によって,30000系の半直運用は次々と置き換わっていった.
 30000系の中には,半直運用に必要なATC装置を50050系に取られてしまい,地上専用車へ降格してしまった車両もあった.
 しかし,そんな30000系でも50050系では出来ない運用があった.

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 (wikiより)
 大型連休などに長津田~太田間で運行していた臨時列車「フラワーエクスプレス」である.
 伊勢崎線館林以北では10両編成は入線できないため,分割可能な30000系が充当されたのだ.
 2011年以降,この列車は運行されなくなり,30000系の半直運用はますます減少した.
 現在では,31406F+31606Fと,31409F+31609Fとコンビを組んで残された半直運用を行っている.

第5章:第二の人生 ~東上線へ~
 半直運用からの撤退を余儀なくされた30000系は,地上運用に就いていた.
 2011年1月26日.そんな30000系に大きな転機が訪れた.
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 30000系のトップナンバー「31601F+31401F」が東上線森林公園研修区に回送され,6月13日から東上線での営業運転を開始.
 これを皮切りに30000系の東上線転属が始まった.
 30000系は半直だけでなく,東武本線からも姿を消していくことになった.

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 そして現在,南栗橋車両管区では,31406F+31606Fが東上線転属に向けての改造を受けている・・・

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  2019年12月1日に開催された「2019東武ファンフェスタ」では,30000系31606Fが車両撮影会の展示車両に抜擢.
 日比谷線からの撤退が迫る20000系と並ぶという興味深い光景が見られた.

終章:31406Fのこれから

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 東武30000系31406Fが登場して今年で20年.
 富士重工最後の電車として送りだされ,本線運用・半直運用を経て,これから東上線運用に就こうとしている.
 来たる令和2年.東武30000系,そしてその中の31406Fのこれからの活躍に期待したい.

今回は以上です.

文献:
https://www.subaru.co.jp/news/archives/02_04_06/02_05_17_2.htm
https://wiki.chakuriki.net/index.php/東武30000系電車
https://ja.wikipedia.org/wiki/東武30000系電車
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